会員制サイトの検索を、無料と有料の二本立てで作る

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この記事の目次

あらまし

会員制のサイトの検索を、誰でも使えるキーワードの検索と購読者だけの意味の検索の二本立てで設計して組み上げ、無料側は検索が何回使われても費用のかからない原価ゼロにしました。会員制のサイトの検索には、無料で読む読者と購読して読む読者とで、検索が触れてよいものが違うという固有の事情があり、検索を一本にまとめず二本立てにしたのはこの事情に合わせるためです。この記事は、その二本立てを設計し構築した過程の記録です。

先に全体の形を置きます。無料側は、公開している部分だけで作った静的な索引を読者の端末で引く形にして、検索が何回使われても費用のかからない原価ゼロにしました。有料側は、購読した読者だけに開く意味の近さで引く検索で、こちらには、費用が読者数で膨らまないための歯止めと、有料の本文が絶対に漏れないデータ層の権限と、読者の質問を一切残さないプライバシーの構造という、三つの守りを別々に張っています。

この記事でいちばん書きたいのは、途中で一度作ったものを自分たちで取り下げた二つの判断です。一つは、検索の質問を貯めて速くするための置き場を二段構えで全部捨てて、読者の打ち込みを横断して使い回さないという一般の線に行き着いた経緯。もう一つは、何を打っても何件かを必ず返す検索をやめて、意味の近さがある線に届かない質問には正直に 0 件を返す、その線を思想でなく実測で決めた話です。購読で読める本文では、二本立ての線引きから、漏洩を止めるデータの権限、費用の歯止め、埋め込みの土台、0 件の下限、そして質問を残さない構造までを、順に具体で書きます。

対象読者と持ち帰れるもの

会員制のサイトや、有料の記事を売る仕組みを自分で作っていて、検索をどう用意するか迷っている人に向けた記事です。無料の読者と有料の読者で検索の作りを分ける線引きと、無料側を原価ゼロにする静的な索引の考え方を持ち帰れます。有料の意味検索を安く安全に回すために、費用を読者数から切り離す方法と、漏洩をアプリのコードでなくデータの権限で止める形も書きます。読者の検索の中身をどこまで手元に持ち、どこから持たないかという、プライバシーと効率の天秤の一つの答えまで扱います。この記事は、このサイト自身を作っている過程の記録に基づく実践の記録です。