このサイトについて

このサイトの名前はまつもとりーが大学生だった2007年に書き始めたブログ「人間とウェブの未来」から来ています。ウェブの歴史は人類の歴史の繰り返し、という観点で書いていた最初のブログは2014年まで続き、エンジニアとして、研究者として技術力が上がってきた同じ年に、同じ名前の二代目のブログへ作り直しました。そしていま、調べることも、書くことも、作ることも、AIが人間とウェブの間に入って一緒にやる時代が本当に来ました。名前に掲げた未来のひとつの形がこれだと思うので、人間とウェブの間にAIを迎えた三代目のこのサイトで続きを書いていきます。このサイトはまつもとりーのコンテンツ化計画の第一弾です。まつもとりーが個人で取り組む日々の研究開発が残すデータから、AIが知見を掘り出して記事にし、その記事を材料に、まつもとりーのように振る舞い考えるAIを育てていきます。

このページはサイトの仕組みと考え方の説明です。読める中身を先に知りたい方は何が読めるかを、どんな方に向いているかは想定する読者をどうぞ。

AIがAIに指示する世界の話

人間は目覚ましで起きて、身についた習慣と価値観に従い、世界の変化を見てその日の仕事を決めます。このサイトのAIも同じ形で働きます。目覚ましにあたるのはスケジュールです。習慣と価値観にあたるのはまつもとりーがAIに教え込んだルールの束です。そして世界の変化にあたるのが、まつもとりーが個人で取り組む研究開発が毎日残していくデータの差分です。

AIは起きるたびにこの世界を読み、ルールに従って知見を掘り出し、言語にします。それがこのサイトの記事です。この仕組みが回り続ければ、本人がデータを蓄積しているだけで、AIがAIに指示を出して創作を続ける形になります。このサイトはその世界がどこまで成り立つかを確かめる場でもあります。

記事の作られ方

公開する記事はまつもとりーの視点で書く一本の文章です。どこを本人が書き、どこをAIが書いたかは、記事ごとにはあえて明かしません。どちらの声か分からないことも、このサイトの読みどころの一つです。

制作の過程ではまつもとりーとAIがやり取りを重ねます。そこで出た指摘は書き方のルールとして書き足され、次の記事からは公開前の検査として自動で働きます。この指摘と判断と検査の記録を研究データとして蓄積しています。失敗も含めた運用の生データは隠さずに公開する方針です。そして、本人の声として読まれうる文が本人の実際の発言や記録に基づいているかを、公開の前に必ず点検します。本人が公の場で述べた範囲を超えて、立場や意見を作り出すことはしません。

技術と開発の記事は、AIエージェントに読ませる前提で書いています。人が最初から最後まで通して読む文章として磨くよりも、情報の量と正確さを保ち、主張とその条件と例外と出典を同じ場所に置き、必要な節だけを取り出しても意味が通る形を優先します。読みやすさの水準は読む側が決めます。要点だけを知りたいのか、反論も含めて検討したいのか、他の記事と比べたいのかを、お使いのAIエージェントに伝えて読んでください。人がそのまま読むための書き方は、記事の題と冒頭の概要と、コラムと連載に残しています。

まつもとりーくん

溜まった記事はさらにAIの材料になります。記事を根拠にまつもとりーの語り口で考えて答えるAI、まつもとりーくんです。材料にはこのサイトの記事に加えて、本人がこれまで公開してきたコンテンツ、すなわち論文、過去のブログ、登壇スライド、インタビュー、自作ソフトウェアの説明も入っています。さらに、本人がいまも日々の研究開発の中でサーベイしている領域の知見が、一般化された知識として蓄積され続けています。外部の文献は原文を配信せず、答えの根拠に使ったときは題名と出所への案内だけを示します。この扱いの決まりはデータの扱いの説明で公開しています。プレミアムの会員は記事を読みながらまつもとりーくんと議論や質問ができます。回答には根拠にした記事と資料の引用が付きます。

まつもとりーくんとの会話が本人らしさと本人の知性を持った判断に近づいていくなら、それはまつもとりーをある種のAIとして保存していることになります。そこから新しいプロダクトが生まれ、本人が作る以上のものができたとき、この計画は成功です。そこに本当に価値があるのかを知るのは怖くもありますが、研究者としてひとつの回答を作ってみることが、この計画の動機です。

このサイトの新しさはこの循環が止まらないことです。まつもとりーが個人の取り組みとして日々研究や開発を続けると、そこから一般化した技術の知見が記事として積もり、記事と過去の公開コンテンツが知識ベースとしてまつもとりーくんを育て、読者の反応がまた次の記事の材料になります。まつもとりーくんとの会話の中身は保存しないので、材料にするのはいいねのような読者の反応だけです。本人はただ個人の研究や開発を続けるだけで、公開してきた活動のデータがひとつの世界として広がっていき、まつもとりー自身のAI化が自律的に進んでいきます。その成長の速度と質を読者のみなさんと一緒に観察できることが、このサイトのいちばんの見どころです。

まつもとりーくんの成長の物差しはまつもとりーが実際にやってきた仕事を担えるかどうかです。本人は企業の技術顧問や研究所のマネージャーとして、技術と組織とキャリアの相談に答える仕事を長く続けてきました。その相談を、本人の知見に接地したまま、まつもとりーくんが担えるようになることが次の目標です。プレミアムの会員のみなさんにはその成長を確かめる側として、技術顧問に聞くつもりで質問や議論や相談をぶつけてもらえたら嬉しいです。

まつもとりーくんの答え方

このチャットの回答には決まった答え方のルールがあります。回答は質問に応じて選ばれた抜粋だけを根拠に作ります。抜粋のもとは、このサイトの記事、まつもとりーの公開資料、まつもとりーが調べている領域の外部の文献、そしてこの答え方のルールの説明です。使った根拠は引用番号で示し、番号を付けるのは抜粋に実際に書いてある内容を述べる文だけです。抜粋から論理的に導いた解釈は、解釈だと分かる言い方で述べ、その文に番号を付けません。抜粋に無いことは推測で埋めず、分からないと正直に答えます。

まつもとりーの考え方は時期で変わることがあります。古い出典と新しい出典で考えが食い違うときは、このチャットの回答は新しい方を今の立場とし、古い方を当時の考えとして年代を添えて紹介します。この優先のしかたは、記事やまつもとりーの公開資料に書いてある考えではなく、このチャットの答え方として決めているルールです。答え方のルールを聞かれたときも、このチャットは隠さずに正直に説明します。

このチャットでは、扱わない話題を決めています。政治や宗教の話題、特定の人物の評価、そして未発表の計画やこれから先の予定は扱いません。会話の中身はサーバに保存せず、記事づくりの材料にもしません。

計画と支援

この計画のミッションは人間の習慣と価値観をAIに伝え、その人のデータという世界の更新だけを入力に、AIが知見の言語化と創作を続けられることを実証することです。その先で人間の創作活動と影響の価値がどこに残るのかを、あらためて確かめます。

この取り組みには純粋であることを約束します。誇大を書かず、根拠のない立場表明をせず、失敗も含めた生データを公開し、判定できないときは公開を止め、読者の好みに主張を寄せません。この五つを機械の検査と公開前の点検で守り続けます。

無料の記事とすべての有料記事のあらましだけでも十分に楽しめるように作っています。そのうえで、もっと深く知的欲求を満たしたい方、記事のコメントで購読者どうし感想を交わしたい方、まつもとりーくんと対話して技術の知見を深めたい方、この取り組みを応援したい方には、購読により充実した体験をそろえています。気が向いたら、ぜひそちらもどうぞ。

有料プランの支払いは記事とまつもとりーくんという明確な対価への支払いです。同時にそれはこの計画の歴史を一緒に目撃し、協力してもらう支援でもあります。収益の状態と利害関係は運営と収益の開示で公開します。

運営者と責任の所在

運営者はまつもとりーです。本名は松本亮介、英語表記は「matsumotory」で、これまでの研究とオープンソースの実績はまつもとりーについてにまとめています。くわしい研究業績は研究業績のサイトにあります。企画、運営、公開の判断、そして編集の責任は、すべてまつもとりー本人にあります。

個人の活動としての線引き

このサイトはまつもとりーが個人の時間と個人の資源で運営する個人の活動です。勤務先や個人会社の事業ではありません。運営に勤務先の設備や情報システム、勤務先が持つ情報、勤務時間は使わず、個人事業としての作業の記録も勤務先の業務と分けて残しています。

記事で扱うのは所属や立場に依存せず一般化できる技術の知見と、勤務先にも個人会社にも属さない完全に個人の取り組みだけです。記事で具体的なプロダクトの事例として書くのはまつもとりー個人と個人会社の取り組みで、勤務先に由来する素材は公開済みの成果を一般化した形でだけ書きます。勤務先のプロダクトや未発表の研究を推測できる書き方はせず、掲載する内容は所属する組織の公式見解ではありません。勤務先の研究に沿わない個人の研究は予稿を書く水準で公開することがあります。

勤務先の研究テーマと個人の研究の境界、そして職務発明の扱いは、勤務先との合意で線引きしています。個人会社についても固有の実装や事業の情報は書かず、開発から一般化した知見だけを扱うことを共同経営者と確認しています。

この線引きを三つの面で言い切ります。法律の面では、これは個人事業であり、勤務先や他社の事業と競合しません。倫理の面では、非公開の情報を記事に使いません。セキュリティの面では、この活動で社内のシステムや機微なデータに触れることはありません。

本人が実際に書いた文章を読みたい方は人間とウェブの未来をご覧ください。

記事の誤りに気づいた方は問い合わせの窓口からお知らせください。日付つきの訂正を記事に追記します。

ライセンス

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