本記事の概要
私は、開発用のAIエージェントに、作業の中で働きすぎを指摘するよう依頼しました。指摘してもらえれば、自分の働きすぎに気づけると考えたからです。この依頼を受けて、私たちは運用ルールを追加しました。このルールでは、AIエージェントが作業の報告の中で、区切りを1回だけ提案します。翌日には、私は同じ主題のデスクトップツールの開発も始めました。ツールは、AIとの開発の稼働と休息を、画面とOSの通知で知らせます。AIエージェントもツールも、私に時間の申告も計測も求めません。
AIエージェントもツールも、時計の時刻でなく、作業と休息が続いた長さで判断します。運用ルールの最初の版では、特定の時間帯の対話も条件になっていました。私の指摘を受けて、私たちはこの条件を削除しました。ツールは時刻を保存せず、日付と長さだけを保存します。
私たちは、ツールの休息の判定を4段階で修正しました。AIエージェントは私の睡眠中も稼働するので、コミットも、対話の記録に残るAIの応答も、私がいなくても増えます。私の名義のコミットの多くは、AIエージェントが作成していました。そのため、コミットもAIの応答も、私がその場にいた証拠になりません。私たちは、休息の判定の材料を、会話での私の発言だけにしました。私たちは、記録の上では人の発言と同じ種別で残る機械の文も3種類見つけ、材料から除外しました。
ツールの画面には、経験値と階級の表示があります。私たちは点数を、働いた量でなく、記録のある日と、休養日と、十分に長い休息に与えました。ツールは、画面で自己記録を祝います。私たちは、祝う対象から働きすぎを表す指標を外し、警告とお祝いが食い違わないようにしました。
区切りの提案が何回出たかも、提案に効果があったかも、記録からは分かりません。
本文では、最初に2つの実装の現在の形を説明します。次に、長さで判断する基準、申告と計測を求めない材料の制約、活動時間の数え方、閾値と通知、進行の点数を順に説明します。そのあとで、休息の判定を4段階で修正した経緯を説明し、最後に、記録から言えないことを説明します。
記事から得られること
AIエージェントと長い時間一緒に開発していて、人の休息への気づきを運用に組み込みたい方に向けた記事です。読むと、次の4つが分かります。
- AIエージェントが区切りを提案する運用ルールを、対話が続いた長さを条件にして書く方法が分かります
- コミットとAIの応答を、人がその場にいた証拠にしない理由が分かります。人の発言と同じ種別で記録に残る機械の文3種類も確認できます
- 時刻を保存しないことを保存の形で守り、発言の中身を読まないことを実装と合成の記録のテストで守る方法が分かります
- 働きすぎの警告と食い違わない点数の付け方が分かります。休むべき時点より前に出せる通知が1種類しかない理由も分かります
どれも効果を測定した成果ではなく、設計の判断と実装の記録です。
この記事は、このサイトの運用の記録と、個人で開発したツールの開発の記録に基づいています。本文での外部の資料の説明は、2026年9月28日時点の原文に基づいています。医学や労務の助言をする記事ではありません。
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